中島健人は恋をしない

これは、ムスメラウンジが出版している『アイドル領域vol6』のなかにある、エッセイの中の一つである。これをよんで、中島健人のとらえ方を新たに考えたので、感想文をここに残そうと思う。

 

アイドル領域Vol.6

アイドル領域Vol.6

 

 

 

 

 

 

まず、このエッセイの大まかな流れを簡単に説明する。甘い言葉をささやくのは、中島健人という一人の人間なのにも関わらず、一人の人間ではなくキャラクターとして話しているように感じてしまうこの感覚を、実像と虚像としてとらえれるのなら話は早いが、それができないのが中島健人という生物なのだというとらえ方で話が進んでいく。

 

 

 

 

 

まず私は中島健人という人物は、

アイドル中島健人

俳優、タレント、学生中島健人

中島健人

この3つの要素で彼ができていると私は考える。これからこの3つを1つずつ考えていこうと思う。

 

 

① アイドル中島健人

主に私たちはこの中島健人を見ている。歌って踊りファンを喜ばせるSexy zoneの彼を雑誌やテレビやコンサートで見る。アイドルの彼から”素”の瞬間を垣間見ることはない。いつだってどんな状況だって彼は「職業アイドルSexy zoneの中島健人」を完璧に演じとおすからである。その状態の彼はファンのことを彼女と呼び恥ずかしげもなく、甘い言葉をかけ続ける。まさしくアイドルサイボーグ。アイドルの中のアイドルである。

 

② 俳優、タレント、学生中島健人

この彼は、何でも屋である。演技をし、番宣をし、甘い言葉を求められたらそれにこたえる。茶の間が、共演者が、求めることをそつなくこなす。ここにも”素”の中島健人を垣間見える瞬間はない。①では「Sexy zoneの中島健人」だったものが②では「中島健人(Sexy zone」になるだけである。学生である彼も、大学の学生の一人であるのだから素の中島健人であると考えることもできるのだが、他の学生から見たら同じ大学の学生である前に、Sexyzoneの中島健人が同じ大学にいるという認識になると考えらる。ここでも、「Sexy zoneの中島健人」であることに変わりはないのだ。

 

③ 素の中島健人

ここでやっと①②についていたSexyzoneという言葉が彼の名前から離れると考えられる。この彼を見ることができるのは親族や本当の本当に親しい人だけであると考えられる。家に帰るまでが遠足というが、きっと彼にとっては家に帰るまでがSexyzoneの中島健人なのであると考える。きっとこれからもずっと、私たちはこの中島健人を見ることはない。なぜなら、彼は「職業アイドル」を演じとおすことのできる、素晴らしい役者であるからだ。

 

 

中島健人という人物は実像・虚像というとらえ方ではなく、みんなの恋人という虚像をあたかも実像のように、しかも機械的ではなく人間的に完璧に演じることのできる、ファンが求める最高のアイドルなのである。私たちが観ることができるのは①と②な彼だけだが、「アイドルは天職」と言ってくれる彼がアイドルをやり続けてくれる限り、笑顔を見せてくれる限り、私はこれからの彼を応援し、見続けていきたいと思う。(DDで現場厨なので多少の浮気はあるが、これからもずっと原点は彼、中島健人というアイドルなのだ)

 

結局のところ中島健人は恋をしないのではなく、恋をさせているのである。

ちなみにこの記事で中島健人という単語を21回使いました(笑)